悲しみは4年、喜びは2年
こんなあなたにおススメの知識
・大きな悲しみに直面している人
・幸福になりたい人
時間が癒してくれる
生きていると、いろんなことが起こるわけです。
大切な人を失ったり、仕事で大きなことを達成したり。
そういったライフイベントは、私たちの心にどれぐらいの期間、影響を与えるのでしょうか?
今回は、一生続くかと思われる心の痛みも、数年で乗り越えることができるようだという話です。
ライフイベントと幸福度の変化
シドニー技術大学の2019年の研究では、オーストラリアの14,000人以上を対象に、12年間のライフイベントと、幸福度を調べました。その結果を解説しますね。
幸福度が下がるライフイベント
・死別
・解雇
・大きな経済的損失
これらのライフイベントの幸福度への影響はおよそ4年ほどで、無くなるそうです。
結構時間がかかるんですね。
幸福度が上がるライフイベント
・出産
・結婚
・大きな経済的利益
これらは2年ほどで、幸福度の影響が無くなるそうです。
高額の宝くじの当選も、割と早く幸福度への影響が無くなるんですが、同じですね。
ブラスのライフイベントの影響より、マイナスのライフイベントの影響の方が大きい理由は、人間は損を嫌うからですね。
ポジティブよりもネガティヴを、2倍高く見積もる傾向があることが知られています。
時にはリスクを負って行動してみるのもいいかもしれませんね。
幸福になるには
ネガティヴなライフイベントの影響も4年で無くなることが分かりました。
辛い感情も時間が癒してくれるんですね。
私たちは未来の感情を予測するのが苦手なので、この苦しみが永遠に続くと考えてしまいますが、そんなことは無いのでご安心を。
幸福になるお金の使い方
同じように、私達のお金の使い方は、幸福度の観点からいうととても下手くそなんですね。
多くの人が近い視点で物事を考えて、お金を消費してしまう。
例えば、モノを買うよりも経験にお金を使う方が、幸福になることがわかっています。
1人で美味しい食事を食べるよりも、みんなで食べることで、より経験的消費に近づけることができます。簡単にできるので、試してみてくださいね。
幸福になるお金の使い方を学べる本
今回のオススメの本としては、「『幸せをお金で買う』5つの授業 」を紹介します。
科学的研究により導かれた「幸福になるお金使い方」の5つのポイントを学ぶことができます。
先ほど紹介したような、ちょっとした心がけで幸せになれる方法がわかりますので、お金の使い方に悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた。
おススメの本
リンク
参考文献
Nathan Kettlewell et al.(2020)The differential impact of major life events on cognitive and affective wellbeing
Nathan Kettlewell et al.(2020)The differential impact of major life events on cognitive and affective wellbeing