60倍幸せになれる「人生の攻略本」

論文マニアが、人生の問題を科学で解決するブログです。

ジュースをがぶ飲みで【あの臓器が死ぬ】かも


ジュースをがぶ飲みで【あの臓器が死ぬ】かも

こんなあなたにおススメの知識
・ジュースをついつい飲み過ぎちゃう人
・健康診断の結果がヤバい人
・お酒をよく飲む人

フルクトースに注意

今回はジュースや果物を食べ過ぎると、あの臓器が死ぬかもしれないという話です。
 
あの臓器の正体は「肝臓」です。厄介なことに一度肝臓がダメになってしまうと、もう元に戻すことはできないんですね。
 
脂肪肝の状態であれば、生活習慣の改善も効果がありますが、肝硬変となってしまうと手遅れ。
 
医者にお酒を止められているのに、飲み過ぎて死んじゃう人がいますが、ジュースや果物も同じように注意が必要かもしれませんよ!

 

果糖と肝臓の関係

果糖と肝臓の関係

 
ペンシルバニア州立大学の2020年の研究では、マウスに大量のフルクトースを次の2パターンで投与しました。
1.一度に投与
2.45分間かけて投与
フルクトースは果糖の一種で、ジュースや果物に含まれる糖分ですね。フルクトースの吸収速度の違いで、体内に変化があるか?を調べたわけです。
 
●実験の結果
1.一度にフルクトースを投与したマウスは、脂肪肝を誘発されていた!
つまり、一気に果糖を摂取すると脂肪肝になりやすくなる!ということですね。
 
ジュースの飲み過ぎや、フルーツの一気食いは危険かもしれませんね。
 
こんなことが起こる理由は、小腸で吸収しきれなかったフルクトースが、こぼれるような形で肝臓に向かってしまうから。
 
肝臓に大きな負担がかかってしまう。この辺はアルコールに似ているかもですね。
 

肝臓にダメージを与えない方法

肝臓にダメージを与えない方法

 
肝臓は変えの効かない臓器です。できることなら労ってあげたいですよね。
 
ちなみに果糖、フルクトースを含む食品には以下のようなものがあります
・野菜
・果物
・ジュース
・コーンシロップ
・蜂蜜
ちょっと幅広すぎますね(笑)。
 
そこで、対策として「ゆっくりと食べる」ことをオススメします。
 

ゆっくり食べる

例えばジュースであれば、45~60分ほどかけて飲み切るようにする。
 
特に夏場のスポーツドリンクなんかは要注意ですね。暑いからって一気に飲み干してしまうと肝臓に負担が掛かってしまうので気をつけてください。
 
フルーツも時間をかけて食べてくださいね。1日にリンゴ1個くらいなら、そもそも問題にならないと思いますが。
 

肝臓に効くサプリ

もう一つの対策法としては、「オメガ3脂肪酸」を摂取していただきたいですね。
 
オメガ3が非アルコール性脂肪肝の改善に効果がある、というメタ分析があるんですね。
 
これは魚に多く含まれる栄養素なので、普段から魚を多く摂るようにしていただければOK。
 
魚はどうも苦手でという方にはサプリを摂取していただきたいところ。
 
しかし、オメガ3のサプリは酸化しやすくて、返って健康にダメージを与えてしまうものも多いのが困り物なんです。
 
今回は過去の研究で評価が高かったものをとりあえずオススメしておきますので、間違ってもドラッグストア等で適当な商品を買わないでくださいね。
 
やはりベストは天然の魚介類を摂取することですね。意識して魚を買うようにするしかないかな...
 
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた。
 
おススメのオメガ3サプリ
 
この記事を書いた人

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/antoshia2n/20200419/20200419003219_120.jpg?1514479692?changed=1514479692

シアニン(id:antoshia2n)

年間2000本の研究論文を読むサイエンスブロガー。科学的な知識をベースにした分析が得意。コーヒーと猫を愛する。

 

参考文献
Cholsoon Jang et al.(2020)The small intestine shields the liver from fructose-induced steatosis
Kathy Musa-Veloso et al.(2018)Systematic Review and Meta-Analysis of Controlled Intervention Studies on the Effectiveness of Long-Chain omega-3 Fatty Acids in Patients With Nonalcoholic Fatty Liver Disease

にほんブログ村 健康ブログへ